関元~1年の始まりに元気を取り戻すツボ~

関元のつぼ


1月は年末の疲れが残り、胃腸の調子が悪かったり、やる気が出なかったりする方が多いものです。そんなときにおすすめのツボが「関元(かんげん)」です。元気が湧かない、身体が重い、疲れが取れないと感じたときに、ぜひ試してみてください。

関元ってどんなツボ?

関元の「関」という文字は、関所や重要なかなめを意味します。一方、「元」という文字には元気という意味があります。

このツボは、東洋医学で「丹田(たんでん)」と呼ばれる下腹部に位置し、エネルギーが集まる場所とされています。そのため、気力や体力を回復させる効果が期待できます。また、血流を促進し、ホルモンバランスを整えたり、自律神経を調整したりする作用もあります。特に年末年始の疲れをリセットするのにピッタリのツボです!

 

関元の場所と押し方

関元は、おへその下3寸(指4本分)の位置にあります。

① 両手でお腹を温かく包み込みます。

② 息を吐きながら、中指でゆっくりと5秒間押します。

③ これを10回ほど繰り返してください。

また、カイロやお灸を使って温めると、さらに効果的です。

(※低温やけどには十分ご注意ください。)

 

新しい年を元気いっぱいでスタートさせるために「関元」をぜひ活用してみてください!

※「こんな時はどんなツボがいいの?」といったリクエストも随時募集しています。お気軽にご相談ください!

 

「百会」 ~ストレス解消!頭スッキリ、心も体もリラックスさせるツボ~

6月になり、春が過ぎ、夏の訪れが待ち遠しい季節になりました。この季節は、心地よい風と暖かな日差しが新しいエネルギーを与えてくれます。春から新しい環境で生活している方にとって、緊張感が一気に抜け、疲れが出ることもあります。眠れなかったり、身体がだるかったり、やる気が出ないという方も多いのではないでしょうか?そんな方々に、疲れを解消するためのツボ「百会(ひゃくえ)」をご紹介します。

この季節の変化による疲れやストレスを癒し、心と身体のバランスを整えるには、百会を刺激してみてください。頭がスッキリし、新しい季節への活力が湧いてくることでしょう。

百会の図

百会は、文字通り「百回出会う」という意味で、全身をくまなく巡っているツボとツボを結ぶ経絡が一点に交わる重要なポイントでもあります。頭痛や肩凝り、目の疲れなど、さまざまな症状に効果があるため、「万能のツボ」とも称されています。このツボを刺激すると頭がすっきりし、不眠や体のだるさにも効果があります。全身の気血の循環が改善されるとされています。

 

頭がスッキリすると、やる気もみなぎりますね。心と身体をリフレッシュして、暑い夏に向けて準備を整えましょう。

 

【百会の場所と刺激方法】

百会は頭頂部のほぼ真ん中、頭のてっぺんに位置しており、押さえるとズーンとした痛みが感じられる場所です。刺激する際は、指や手根(手の平の手首側)で広範囲を軽く回しながら、心地よい程度の力で下に向かって垂直に押してください。2~3分間ほど呼吸に合わせて押し続けると良いでしょう。

 

ツボを刺激する際の基本は、「気持ちが良いこと」です。痛みを感じる場合は力を抜いてください。ゆっくりとツボに圧をかけ、力を抜いていくと効果的です。

PICK UP6月号より転載